「勇気やポジティブさを伝えたい」工藤晴香、自身のルーツを昇華させた新作『POWER CHORD』を語る
── それだけ映画も音楽も好きだと、幼少の頃に抱いていた夢も気になります(笑)。
工藤夢は漫画家でした!
── わりと内気なタイプでした?
工藤(漫画家って言うと)インドアなタイプなのかなって思いますけど、幼少の頃はほとんど外で遊んでいましたね。弟がいるので、ジャンプ作品とか少年漫画を読んでました。
── 業界に入るキッカケはモデルだったそうですが、今の活動に至るまでの経緯も教えてください。
工藤中学生の頃はもともと芸能事務所には入らずに、サロンモデルや青文字系雑誌『Zipper』『CUTiE』の読者モデルをしていました。撮影の際に交通費をいただけるんですが、そのお金で漫画を買うのが幸せでしたね(笑)。そこでわたしが載ってる雑誌を見てくれた方が、“うちで芸能活動しませんか?”と声をかけてくれて。めったにないことだし、契約してみたんです。
当時の事務所の方針は女優を目指すところで、映画のオーディションをいくつか受けていたんですが、なかなか縁がなくて。“今後どういう仕事がしたいの?”と聞かれた時にアニメや漫画が好きだから、そういう仕事がしたいとは自分でも言っていましたね。
── 当時は声優という選択肢は無かった?
工藤漠然としてましたね。