reGretGirl 『SUMMER ONEMAN LIVE 2024 “ひとりだと思わないためのホール編”』 初めての試みを満載した東京初ホールワンマン公演レポート
だ。伝えられなかった気持ち、後悔。大勢の人の中でゆっくり自分と向き合うライブの始まりに、バンドがこの日観せたいライブの一端を思う。平部雅洋(vo /g)が勢いよく「よろしく!」と挨拶し、オーセンティックなポップロックバンドとしての良さを「ブロッサム」「12月29日」で明らかにしていく。十九川宗裕(b)、前田将司(ds)のリズム隊はもちろん、サポートメンバーを含む5人のアンサンブルはとても安定感がある。
早口でライブタイトルを告げた後、平部は、ホールの距離の遠さなんかは問題じゃない、むしろホールならではのお楽しみを盛り込んできたことを大いにアピール。それはフロアに若干の硬さを見たからかもしれないが、演者もファンもまだ手探りなのもリアルだ。そのタイミングで「この夏、最高の思い出を作るために大阪と東京でワンマンやります。
そのために作った曲を」と、新曲「純ラブ」を披露する。シティポップのニュアンスもある曲だが、メロディやギターリフに普遍的なサマーチューンの煌めきや切なさが含まれていて、しかも恋愛初期のぎこちなさを描く歌詞に笑顔になってしまう。
甘酸っぱい気分から、前田のドラムをフィーチャーし、セッション的なイントロからタフなロックンロールの「バブルス」