reGretGirl 『SUMMER ONEMAN LIVE 2024 “ひとりだと思わないためのホール編”』 初めての試みを満載した東京初ホールワンマン公演レポート
、サビを部分的にファンに任せたりしつつ進んでいく「Shunari」、ピアノリフが日常的な事柄を歌う内容にポップスのオーソドックスな彩りを加える「(L)ONLY」への流れもいい。恋愛におけるすれ違いを描くレパートリーの中から平熱感のある曲が続き、普段の生活から自然とこの場所に接続できた印象を持った。この辺りも冒頭から盛り上げるライブハウスでのセットリストとの違いを体感する。
前田将司(ds)
丹念なチューニングの後には平部と前田が夏の思い出を話すくだりに。平部は弟の挙式でハワイに行ったことがいい経験になったと言い、前田は絶対日焼けしたくないため酷暑でも長袖を着続けたという。ほんとに個人的なトピックなのが笑いを誘う。
そこから軽快なセクションが女性目線の「インスタント」から始まり、何をやっても何だか冴えない日々を歌う「サムデイルーザー」では平部はハンドマイクで歌っているだけかと思いきや、フロアに降りて1階のかなり奥まで歌いながら進み、ステージによじ登って戻ってきた。自分でスイッチを入れて場を沸かせているようにも見えたアクションが、曲の内容ともリンクしていくようだった。
平部雅洋(vo /g)