2022年11月4日 11:00
【ライブレポート】4組のロックバンドと1組の芸人が起こしたロック・ドリーム『STAY ROCK!2022』憧れとプライドが交錯した1日をレポート!
あっという間に楽器がステージから捌けると、白い背景ボードが一枚、下手側(ステージに向かって左側)に立てられている。空気階段のコントが始まった。EXILEのオーディションにやって来たテレパシー使いの変なヤツ(鈴木もぐら)と審査員(水川かたまり)が繰り広げるサイキックなネタだ。微妙に音楽もの、というあたりに彼らの心意気を感じた。
空気階段
スタッフによるサウンドチェックの後、メンバー3人がステージに出て来て音を合わせるという、まるで手の内を公開するようなリアルな現場を目撃していると、そのまま大きなフラッグを担いだ橋本学(Vo)が加わりハルカミライのライブがスタートした。「君にしか」「カントリーロード」をミックスしたようにつなげてパフォーマンス。曲間には、橋本が素直な実感を語る場面も。
「強がる必要もないんで言わせてもらいますけど……ヤーバイ日に呼ばれました。
ハルカミライっていいます。ロックなんてテキトーなもんだから。ヨロシク!」
D.C.パンクのアルバムを聴いているような速いペースでライブは進んでいく。気づけば6曲目「春のテーマ」の〈僕ら世界の真ん中〉のシンガロングが響く。まだ状況的にフロアのオーディエンスは大声で歌うことができない。