2022年2月18日 07:00
佐々木蔵之介、舞台『冬のライオン』は家族が容赦なく闘うシチュエーションコメディ
でも、森さんがこの戯曲を「僕はコメディとして読んでいます」と言わはったんですよね。僕は最初、『冬のライオン』を知らなくて、イギリスの難しい歴史劇かなと思いきや、いざ戯曲を読んでみたら、結構笑える台詞やん、と。これはオモロくやれそうやなと思って受けました。
――1183年の英国王家を舞台に展開する、熾烈な家督相続のドラマが、コメディ!?
シチュエーションコメディといったふうに捉えられるかなと。国王がいて、王妃がいて、3人の息子がいて、そこにフランスの王も入ってきて、さあ皆はどんなふうに権力や領地を取り合うのか!?と。その関係性が笑えるんだと思います。そこにプラス、森さんの演出によって、登場人物7人それぞれがとても個性豊かなキャラクターとなっています。森さんがとてもわかりやすく、「この人物は誰々風にやってみて」と指示されて……、この“誰々”はここでは言えませんが(笑)、俳優さんの場合もあれば、スポーツ選手だったり、アーティストだったり、お相撲さんだったり(笑)。
面白いですね。
――“ザ・老害”とおっしゃった、佐々木さんが演じるイングランド王ヘンリー二世が“誰”風味なのか、とても気になります(笑)。