『映画 えんとつ町のプペル』監督が語る。「家族で観て楽しめるものにしたい」
監督が語る通り、本作のキャラクターはすべてが3DCGで描かれているが、親しみやすく、柔らかなタッチで描かれており、日本の伝統的な手描きアニメーションの持っているタッチやデフォルメの技術が活かされている。
「これまで作画のアニメーションの中に3DCGを入れ込んで、それをいかに馴染ませていくか?をやってきたので、僕らの中ではいつも“作画のようなCG”が理想形だったんです。だからこの映画でもそこを追求したいと思いました。日本の作画のアニメーションは本当に完成されていると思いますし、日本産のアニメーションの売りだとも思うので、そこは手描きだろうとCGだろうと生かしていきたい部分なんです。
これまでは手描きのアニメーションの中にCGを入れてきたので“ここはCGだな”と思われたらダメだと思ってずっとやってきたんですよ。そういう意味ではこれまで培ってきたものを全部出す気持ちで作りましたね」
監督が脚本づくりの過程で“提案”したもの
同時に廣田監督は脚本づくりの段階から製作総指揮・原作・脚本の西野亮廣と話し合いを重ねたという。
「西野さんも含めて何度も話し合いを重ねていく中で脚本が完成していったんですけど、僕が提案させてもらったのは、ルビッチと家族の関係をもっとしっかりと描きたいということでした。