『映画 えんとつ町のプペル』監督が語る。「家族で観て楽しめるものにしたい」
ルビッチの父親像、母親像がボヤけてしまうとドラマのリアリティが薄れてしまう気がしたので、その点をしっかりと描いて、同時にこのドラマの中で家族自体も成長していくようにしたいという意識がありました。
おそらくですけど、今後、作品をつくるにあたって自分が重視したいのは、“家族”だったり、その絆や成長になってくるんじゃないかなと思っています。数年前まではそんなこと気にしたことなかったんですけど、自分に家族や子供ができたことが大きくて、子供にとっての父親像や母親像をすごく意識するようになったんですよ。そのことがこの映画にも反映されていると思いますし、何よりも子供が観て楽しめる、家族で観て楽しめるものにしたいという気持ちがありました。
これまでのSTUDIO4℃の作品は、どちらかと言えば中高生以上のお客さんに向けた作品が多かったと思うんですけど、小学生だったり、もっと小さな子供でも楽しめる映画をつくってみたいと思っていたので、この映画のオファーをいただいた時には、そこが一番の決め手になりました」
本作は人気絵本が原作で、作者が自ら脚本も手がけた作品だが、完成した映画はそこにSTUDIO4℃が長年にわたって積み上げてきたテクニックやノウハウ、そして廣田監督の作品づくりにかける想いが掛け合わさり、“映画でしか味わえない”感覚が楽しめる作品になっている。
『映画 えんとつ町のプペル』
公開中
(C)西野亮廣/「映画えんとつ町のプペル」製作委員会