【対談】北(ルサンチマン)×オサキアユ(さよならポエジー)「“ロックとは”みたいな指標があって、ルサンチマンはそれにぴったりなんですよね」
でも影響を受けすぎちゃってもやっぱりダメだなって思って。ジェネリックさよならポエジーみたいな感じになっちゃうのもよくないし。やっと新しいアルバムで自分たちらしさを確立できた感じがあって。
オサキすごく多感な時期だと思うんですよ。まだ20代前半とか、最近20歳になりましたぐらいの時期。自分もそうやったし、僕にも憧れた先輩とか先人がいて、同じようにすごく影響を受けてしまうというか、感化され続けてしまうんですけど、その影響みたいなものからどう迂回して作品や自分を作り上げていくかっていうことを、僕はオリジナリティって呼んでるんですよ。生まれた時から独特な雰囲気を持ってる人もいるけど、俺とか、今の北の話もそうですけど、好きな人の影響を受けてその体温とかをどう迂回して自分のフィルターを通してアウトプットするかっていう道筋がオリジナリティだと思ってるんで、今の話はマジで正しくて。バンドマンとして真っ当な成長の道を歩んでいると思います。
――最新曲の「ここにいた才能」なんか、まさにその迂回の軌跡みたいなものがすごく滲んでる感じがしますよね。
北自分の中では、今のところ世に出ているものだと最高傑作ができたなっていう気持ちがあります。