2022年12月19日 07:00
小栗旬「大河の経験が活かされることはほぼないと思います(笑)」“鎌倉”からイギリスへ。5年ぶりの舞台、『ジョン王』に挑む
鎌倉のために生きた人とイギリスのために生きた人
――図らずも大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を経ての本作出演となりました。大河での経験が、この舞台に活かされることはありそうですか?
映像と演劇での違いがあるので、大河の経験が今回に活かされることはほぼほぼないと思います(笑)。ただ2作とも同じような時代、12世紀の物語なんですよね。あのころイギリスではこういうことが起きていて、日本ではああいうことが起きていた。つまりあの時代の人間はみんな野蛮だったんだなと(笑)。――あっちでも裏切り、こっちでも裏切り、だったわけですね(笑)。
そうそう、あっちでもこっちでも(笑)。でもこの私生児は意外と裏切らないんですよね。
わりと忠実に、イギリスのために生きようとする。つまり僕は、鎌倉のために生きた人と、イギリスのために生きた人を演じることになったわけです。
――なるほど。鎌倉のために生きた人・北条義時に関しては1年5か月にもわたり演じられたわけですが、その経験は役者・小栗旬にどんな成長をもたらしてくれたと思いますか?
正直、終わってからまだ少ししか経っていないので、自分の中でこんなことが血となり肉となり、みたいなことを実感するにはまだ至っていません。