2022年12月19日 07:00
小栗旬「大河の経験が活かされることはほぼないと思います(笑)」“鎌倉”からイギリスへ。5年ぶりの舞台、『ジョン王』に挑む
そういったところが面白いなと思うようになりました。
――イングランド王ジョンに仕えることになる私生児“フィリップ・ザ・バスタード”ですが、どんな人物として捉えていますか?
先ほど鋼太郎さんが、「ひねた感じでやると面白くないから、とにかく真っすぐにいろいろなことを発見していって、気がついたらなかなか立派な人物になろうとしていた。そんなふうに作ると面白くなると思う」と話していたので、「あっ、そうなんだ。じゃあ明日からそっちで考えよう」と思ったばかりです(笑)。ただそれにしては「なんでそんな絡み方をするんだろう?」と思うようなシーンもあるので、少しずつ埋めていかなければいけないとは思っています。
――演出家・吉田鋼太郎とは、どういったタイプの演出家ですか?
とにかく熱いですね。やっぱり僕らは蜷川(幸雄)さんの稽古場を知っているので、よくこういうことが起こっていたなということが今もよく見られるんです。冒頭でもお話しましたが、「まずは固めよう」と言って段取りを決めているのに、役者の芝居が気に入らないと、だんだん違うところが熱を持っていって、全然先に進まない(笑)。
しかも今回キャストがオールメールなので、より熱くなるのかもしれません。