くらし情報『小栗旬「大河の経験が活かされることはほぼないと思います(笑)」“鎌倉”からイギリスへ。5年ぶりの舞台、『ジョン王』に挑む』

2022年12月19日 07:00

小栗旬「大河の経験が活かされることはほぼないと思います(笑)」“鎌倉”からイギリスへ。5年ぶりの舞台、『ジョン王』に挑む

そういった意味での心配が大きかったです。

――稽古開始から約10日ですが(インタビュー時)、その筋肉はだいぶ戻ってきた感覚はありますか?

そうですね。意外とそういう筋肉って記憶していてくれるものなんだなと。ただ稽古としてはまだ手応えというレベルではなくて、みんなでシーンをさらいながら、段取りをつけている段階。だからまだみんな、自分の役で手いっぱいというか。とは言え鋼太郎さんがどんどんみんなに芝居の稽古をつけていくので、気がついたら段取り稽古ではなくなっているんですけどね(笑)。

小栗旬「大河の経験が活かされることはほぼないと思います(笑)」“鎌倉”からイギリスへ。5年ぶりの舞台、『ジョン王』に挑む


――この『ジョン王』は、シェイクスピアの中では駄作とさえ言われている作品ではありますね。

僕もひとりで読んでいた時は、「これ本当に大丈夫かな?」と思いました(笑)。
でもキャストそれぞれが声を出し、作品が転がり始めると、不思議なことにちょっと面白いんです。僕が演じる私生児も、1幕と2幕で人が入れ替わってしまったような印象を受けていたんですが、いざ稽古が始まってみると、これ実は、私生児の成長物語なんだなってこともわかってきたりして。そして周囲の人々も、戦争を望む人たちのある種のテンションみたいなものをそれぞれが持ち込むことによって、急激に熱を帯びた作品になっていく。

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