2022年1月13日 12:00
堤真一、森田剛、西野七瀬、伊藤蘭らが出演 リンゼイ・ポズナー演出『みんな我が子』上演決定
『十二人の怒れる男』はリモートでの演出でしたが、非常に楽しく仕事ができました。今度は俳優の皆さんと直接話をしながら、同じ空間で創作のプロセスを共にできることをとても楽しみにしています。
・堤真一
アーサー・ミラーなら面白いに違いない、そう思って戯曲を読みましたが、こんなに難しい作品とは想像していませんでした。第二次大戦後のアメリカを舞台とした物語で、この父親の行為は、1947年の初演当時と現代とでは見方がまったく違って来るだろうと思います。「家族のためには仕方がなかった」という意見もあったであろう昔に比べ、今では絶対に許されない。それでも、この父親を単なる悪として表わすのはどうなのか。一昨年の舞台『十二人の怒れる男』をリモートで演出されたリンゼイ・ポズナーさんと、今回こそは稽古場で直に作品作りがしたいですし、存分に話し合って稽古を進めていきたいですね。とてもヘビーな挑戦になるだろうと思います。
許されないはずのことが、まかり通っている。それは今の社会にも感じることだし、自身の生き方と照らし合わせてドキッとする人もいるかもしれません。見えているのに見ようとしないものが世の中にはたくさんある、そう気づける作品に出来たらいいなと思っています。