2022年10月12日 18:00
早霧せいなが芝居の楽しさに立ち返った『ハリー・ポッターと呪いの子』
藤原くんはとにかくこの作品が持つエネルギーやスピード感をキャッチするのが速くて、ロン役の竪山(隼太)くんと、「藤原さんの速さに合わせていたら上っ面しかできないから、私たちは私たちのペースでやろう」と言い合ったくらい集中力あって。本番でも、すっごいエネルギーと目力なので、すっごい負けないようにしています(笑)。また、そのハリーと対峙するシーンの後は、今日も楽しい芝居ができたなという爽快感というか、これまでにないくらいの充実感が味わえるんです。舞台上でセリフを交わせて本当に幸せだなと思っています。
それから石丸さんは、やさしさがにじみ出てしまっているかわいいハリーという印象です(笑)。かわいいなんて失礼かもしれないんですけど、一生懸命に理想の父親になろうとする姿が、石丸さんのやさしさとフィットして、ハリーを支えてあげたくなるんですよね。
そして向井さんは、いわば頭脳派ハリーで、ハリーが一生懸命考えていることが目のお芝居で伝わってきて、何を考えているのか、何をしようとしているのか、ハーマイオニーとして探りたくなるんです。危なっかしいことをしようとしているんじゃないか、だったら止めなきゃと思わせるハリーですね。