2023年3月10日 18:00
『Grasshopper vol.10』バンドの物語を紡ぐ一夜 Blue Mash×ジュウ<ライブレポート>
真っ赤な照明の下で始まったのは、『火日東京』。歌の途中には叫ぶだけの瞬間もあった。MCで話す髙浪からは考えられないような、この感情剥き出しの本性はライブの中でしか出会えない。
バンド活動続けることにおける、苦しさと楽しさの矛盾。自分たちのバンド活動に真摯に向き合い、言葉に詰まりながらも今の考えを真面目に伝える姿をじっと見守った。『平成この夜に』では、その悶々を吹き飛ばすように歌って観客を沸かせ、そして何よりも目一杯ライブを楽しんだ。そんな彼ら自身に目が離せなかった。次に、金色のスポットに照らされて輝く汗を拭いながら『金夜の社会』を歌う。
そして最後の一曲、髙浪はギターを置いて、ステージの前方に飛び出した。息切れしながらも全力で歌いきった『Tokyo night klaxon』。一瞬で過ぎ去っていった曲であったが、フロアに残した余韻は大きく、観客の拍手は止まらなかった。
アンコールではBlue Mashがかつて好きだと言った曲『東京』を。耳が痛くなるような鋭いギターと迫真のシンガロングで作り上げた熱を残して、この日のライブを締めくくった。
Text by らいれいな
Photo by るなこさかい
イベント公式サイト:
https://fan.pia.jp/grasshopper/
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