2021年5月21日 07:00
松本まりか×松下洸平×柿澤勇人が語る役者の業「表現に没頭できなければ、私は生きていけない」
撮影:岩田えり
「WOWOWオリジナルドラマ向こうの果て」が毎週金曜よる11時~放送・配信中だ。(※5/21午後2:30~第1話リピート放送あり/無料配信)
舞台は、昭和60年の東京。あるマンションの一室で放火殺人事件が発生した。容疑者は、池松律子。殺されたのは、律子の幼なじみの君塚公平。なぜ律子は公平を殺したのか。そこには、律子を取り巻く様々な男たちのドラマと、悲壮な運命が横たわっていた。
本作は主人公・律子に松本まりか、被害者の幼なじみ・公平に松下洸平、そして事件の謎を追う検事・津田口亮介に柿澤勇人と実力派を揃え、大人の鑑賞に耐えうる愛憎ミステリーに仕上がっている。
律子を軸に広がるそれぞれの関係を、役者たちはどのように捉えていたのか。松本、松下、柿澤の3人に話を聞いた。
洸平くんの目が「私の恥部を見ないで」という気持ちにさせてくれた
――律子と公平の関係について松本さんと松下さんはどんなことを感じましたか。
松下痛みを分かち合える数少ない存在であることは間違いなくて。最後までお互い相手にすがり続けていたのかなと思います。でもそれは意識してそうしていたわけではなく。幼い頃からずっと一緒にいて、他の人にはないつながりを抱えて、きっと無意識のうちにお互いの内面を支え合っていたんだろうなと。