くらし情報『稀代の作詞家・森雪之丞 自選詩集『感情の配線』をリリース 「70歳になって気合を入れる意味で一番届きにくい詩からやろうと思いました」』

2024年1月14日 12:00

稀代の作詞家・森雪之丞 自選詩集『感情の配線』をリリース 「70歳になって気合を入れる意味で一番届きにくい詩からやろうと思いました」

でも人間の行為ってそういうものだよなって思うんですよね。もちろん、こうなりたいとかああなりたいっていう希望はありながらも、たいていの人はそれが何になるのか分からないけど積み上げたりつなげたりしている。そうやって無意味さみたいなものを繰り返すことが生きることなんじゃないかなって感じたんです。実際に描いた娘がどういうつもりなのかは分からないんですけど(笑)。

稀代の作詞家・森雪之丞 自選詩集『感情の配線』をリリース 「70歳になって気合を入れる意味で一番届きにくい詩からやろうと思いました」

誰にも託さずに自分自身の言葉で書いたらどうなるんだろう

――森さんは当然ながら作詞家として広く知られているのですが、メロディのないところで言葉を紡ぐ行為、つまり詩を書くことの発端は何だったのでしょうか?
音楽の言葉からの影響が強くあるというのはキャリアの最初から今に至っても変わりません。キング・クリムゾンのピート・シンフィールド(※キング・クリムゾンのオリジナルメンバーで、作詞とライブ時の照明を担当した)の「エピタフ」に描かれた黙示録というか予言とでも言えるような壮大な世界観とか、デヴィッド・ボウイの韻を踏んだ遊びとか、そういうものから大きな影響を受けました。作詞の場合、素晴らしいアーティストと出会えたことによって僕もとっても豊かになれるんですけど、前提としてそのアーティストの心を通して声にならないと僕の言葉は意味をなさないんですよね。

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