佐藤B作×金子大地インタビュー『ザ・空気』シリーズ完結篇にむけて
で、永井さんが書かれた『パパのデモクラシー』を上演させてもらいましたが、永井さんご自身の書き下ろし&演出は今回が初めて。何回か出演のお話はいただいていたのに、いつも自分のところの公演と重なるなどして泣く泣くお断りしていたので、やっと願いが叶って、僕も本当に嬉しいですね。
── ver.3の物語の舞台は、ver.1と同じテレビ局。B作さんが演じるのはテレビ局の元記者で、政治ジャーナリストです。ver.1と同じく自殺した桜木さんというキャラクターも登場人物の話題に上るようですね。
佐藤僕が演じる横松輝夫は桜木さんの先輩にあたる人物で、報道の世界に入った当初の思いを捨てて、今は総理大臣に都合の良いことばかり言っている。なんとなく、実在する人物が思い浮かびますよね。永井さんからはポスター撮影の際、作品の構想を色々とうかがったのですが、聞きながら「俺の役、ずっと出ている。
大変だ!」と思いました(笑)。
── B作さんは佐藤銀平さんとの演劇ユニット・東京No.1親子で今年8月に上演された『夜鷹と夜警』でも、それこそ出ずっぱりに近い状態で、濃いキャラクターをパワフルに演じていらして。佐藤もうちょっと力が抜けるようになれば、もっと良い俳優になれると思うんですけど、東北から東京に出てきた田舎者でしょう?どうしても力が入っちゃうんですよ(笑)。