佐藤B作×金子大地インタビュー『ザ・空気』シリーズ完結篇にむけて
年を取ったら抜けるかと思ってたんだけど、なかなか抜けない。今回も力いっぱい、いい勝負をしたいですね。
佐藤B作撮影:源賀津己
── 金子さんが演じるのは、アシスタントディレクター、袋川翔平です。
金子和田正人さん演じるディレクターの後輩です。永井さんからは、今どきの若者だとうかがいました。これから自分の役を深く知っていくのが楽しみでもあり、難しさもあるだろうなと気を引き締めてもいます。
── 劇は、テレビ局の検温で熱があったため一時的に隔離された横松が袋川に文句を言う場面で始まります。ADの立場からしたら、横松のような政治ジャーナリストは怖い存在ですよね、きっと。
佐藤俺達の時代のADは人間扱いされていませんでしたから。給料は安いし寝る時間もなくて。局の社員の場合は将来ディレクターになれるということだけで頑張るけれど、なれるのはほんの一握りだし、契約やアルバイトのADは出世の見込みもない。袋川は制作会社のADだから、絶対に大変だ!
金子映像の現場で見ていても、ADさんは忙しそうですし、気を遣うお仕事だろうと思うので、見えないところで大変なことが色々とあるんでしょうね。
金子大地撮影:源賀津己
── おふたりが劇の中でどのような関係性を作っていかれるのか気になります。