【特集・沢村一樹さん】建築家・谷尻誠さんと語る、住まいと暮らしと仕事のこと(前編)
沢村さん:あの家、本当いい家だったなぁ……。
谷尻さん:今は、どのように暮らしているのですか?
沢村さん:今はマンションですね。
谷尻さん:何だかんだ、マンションが楽ですよね。僕は広島と東京に家があって、広島は買っていて、東京は借りています。
沢村さん:雑誌で(ご自宅を)拝見しましたが、東京の方は内装をかなりいじっていましたよね?
谷尻さん:実は、東京の物件は内装を自由にしていい賃貸にしたんですよ。普通だと、古い建物は魅力がないからみんな借りたがらないので、ずっと空き部屋になっているんですが、逆にそういった物件を探して、内装をいじりました。これは、不動産屋さんに大家さんと交渉してもらいましたね。僕たちが改修すれば、僕たちのあとにも間違いなく借りたい人が来るので。
沢村さん:ちなみに、東京の家は改修するにあたって、どれぐらいのコストがかかりましたか?
谷尻さん:600万円くらいかな。
沢村さん:それくらいお金をかけても、気に入った場所にいたいですよね。谷尻さん:やっぱりそうですね。変な所にいると、毎日がつまらなくなってしまいます。
沢村さん:洗面所やお風呂といった水回りはきれいにしたいんですよ。