目からウロコ!合羽橋の老舗包丁専門店が教える包丁研ぎ教室
包丁を熟知する鎌田さんのお話はとても興味深く、かつ初心者にもわかりやすい説明で、受講している生徒さんもみな一様に熱心に耳を傾けています。
基礎知識のあとは実技へ
砥石と包丁の基礎知識を聞き、砥石が水を吸ったところで、実技へとうつります。まずは、今日、研ぐ包丁がどのくらい切れないか、紙(コピー用紙)に刃をあて切ってみます。
鎌田さんに続いて生徒のみなさんも紙に包丁をあて、切ってみます。包丁の切れ具合を確認したところで、包丁を研いでいきます。「包丁を研ぐときに最も重要なことは、包丁を当てる角度を一定に保ちながら、ぶれずに研ぎ上げることです」と鎌田さん。
包丁を砥石に対して、どのくらいの角度で置いて研ぐとよいのか、また、なぜその角度で研ぐのがよいのかを目の前で研ぐのを見せ、解説をしてくれます。よく包丁を寝かす角度は“10円玉1枚分”程度の厚さを目安にする、などと耳にすることがありますが、鎌田さんいわく「その角度を維持するのは難しいので、2枚分を目安にするとよいですよ」とのこと。
生徒さんたちも手元に集中し、鎌田さんの教えに沿って研いでいきます。研磨職人の熟練の技を間近に見られ、重要なポイントやコツなどを丁寧に教えてくれるのも教室ならでは。