杉無垢材の床って実際どう?設計会社スタッフが本音で解説するメリット・デメリット
肌触りがいいだけでなく衝撃を吸収してくれるので、転んでしまったときも硬い床に比べて痛みが少なくすみます。
メンテナンスをすれば、集成材より耐久性がある接着剤で貼り合わせて作られた一般的なフローリングは、使用しているうちに表面が剥がれてしまうことも。丸太から切り出した自然なままの無垢材なら、表面が剥がれてしまう心配はいりません。お手入れをしっかり行えば、長く使うことができますよ。
傷も家族の思い出に、自然素材の柔らかな床
魅力的なポイントがたっぷりの杉床ですが、そこにはデメリットも伴います。自然を感じられる杉床の特徴を理解して、ご家庭にあった取り入れ方を考えてみてください。
傷つきやすい天然の杉無垢材はやわらかく肌触りがいい反面、集成材と比較すると傷やへこみができやすくなります。お子さんが遊ぶスペースにはマットを敷いたり、椅子を引くときは引きずらないようにするなど注意が必要です。
コーティングが無いため汚れやすい表面にコーティングを施していない無垢材は水を吸収しやすく、シミや汚れもつきやすい状態。また水を含むと木が反ったり、雑菌の繁殖にもつながってしまいます。汚れやすい水回りにはマットを敷いたり、汚れた場合はすぐに拭き取るなど工夫をしましょう。