「リノベーション分野は今後さらに大きく成長する」〜HEAD研究会理事長・松永安光〜
これは先の国際化というテーマとも密接に関わってくるのですが、日本では現在、新築事業は全建築産業の80%を占めています。しかし国際的な基準で見ると、新築というのはわずか20%程度に留まっているのです。日本では800万戸も空き家があるといわれているのですが、それなのに毎年100万戸も新築されている現状がある。これはやはりどう考えてもおかしいと。これからは建築産業は確実にストック社会になっていくのは明白なので、そのすでにあるストックをどうやったら活かせるか、ということにもっと力を注いでいくべきなのではないか、ということです。そこで議題として上がるのがリノベーションという分野です。私たちの時代にはリノベーションはほんの小さい分野でしかなかったのですが、まず松村さんがリノベーション協議会というのを始めていました。その精鋭メンバーをHEAD研究会に招いたカタチで活動していたのですが、すぐに彼らの活動が活発になって。
それがあまりにも大きくなっていったので今ではHEAD研究会とは別のチャンネルとしてリノベーションスクールというものも運営しております。ー一昔前の日本はリノベーションというものは二次的な産業であったというわけですね。