あなたの職場にもいる?「ゆとり世代」の新入社員の扱いに困ったときの対処法
そもそも、目立つことや勝つことはいけないことだと刷り込まれています。信号が青でも、ほかの人が渡らなければ渡らないという感じですね。こういう若い人たちを教育するには、今までとはまったく違うアプローチが必要です。
彼らと一緒に仕事をする機会があるなら、その特徴を知っているかどうかで、成果が大きく変わるはず。とくに上司や先輩など教育するポジションの方には、適切な育て方を身につけてほしいと思います」
●指示や教育は「具体的に」「ハッキリと」
――まったく違うアプローチとは?
「すべてにわたって言えることですが、『あなたのために言っている』という姿勢は響きませんね。僕らの世代は、自分のために叱ってくれるのはありがたいと感じたものですが、彼らは上昇志向や、こうなりたいというイメージがないから、効果が期待できないんです。『私のことは別にいいですから』などと返されて、噛み合わなくなります。
では、どう言えばいいかというと、『あなたがこうしてくれると、みんなが助かる』『ほかのみんなは、こうしてるよ』『あなたがそんなだと、みんなが迷惑する』というように、本人と周りの関係性を強調するんです。
彼らは競争や目立つことを嫌いますが、裏を返せば、周りと協調するのは得意だということ。