SMAPのような革新的グループはジャニーズではもう生まれない!? イノベーションとブランディングについて考えてみた
SMAP解散騒動を例に「雇用問題」や「組織における人間関係」の視点にたって考察するシリーズもいよいよラスト。Part3は、企業内イノベーションと企業のブランディングについて考えます。
“亜流”が生んだ『イノベーション』作品
植田:私、元マネージャーの飯島さんの仕事のネゴシエーション力がすごいなと思っているのは、SMAPを外部のクリエイターたちに預けていったことからなんです。電通から独立したばかりのCMプランナーの多田琢さんと、博報堂から独立したばかりのクリエイティブディレクターの佐藤可士和さんの二人に、「二人とももう独立したんだから一緒に仕事できるよね」と、SMAPのアルバムやライブのプロモーションを預けたんですね。その先見の明、判断はすごいなと。それができたのは、SMAPがジャニーズ事務所の中で亜流だったからなんですよね、たぶん。
ぐっどうぃる博士:ああ〜、なるほど。
植田:主流だったら、どこまでいっても“ジャニーズのコンサート”だったと思うんです。
バックダンサーとして後輩がたくさん出てきて、ジャニーズのファンだけが盛り上がる。ところが亜流だったために、いろいろ協力してもらえない状況だった。