【90歳が受験したら…】大学入試の減点問題 法律的にどこまで許される?
にあたり、当該措置は許されないでしょう。
「容姿」による減点及び加点も、同様に、出生によって自己の意思とは無関係に決まるものですし(体重はさておいて、顔つきはそう言えます。)、学生としての資質や学力と無関係でしょうから、許されないものと考えます。
浪人生には別の観点が必要
川浪弁護士:「他方で、浪人生という理由で減点することについては、異なる観点から分析しなければなりません。誰でも平等に「現役」受験する機会が形式的に付与されているからです。
この点で、「性別」「容姿」とは異なりますので、減点する「合理的な理由」の有無は、「性別」「容姿」の場合と比べて緩やかに判断されると思います。しかしながら、浪人生と言っても一浪の人は現役生と比べて1歳しか年齢は異なりません(余談ですが、高校で1年留年した現役生は留年していない一浪生と年齢は同じになります。)
このような場合、1歳という年齢の差が学生としての資質や学力の有無に関係するかどうかの判断は困難ではないでしょうか。
したがって、「浪人生」という理由だけで減点することも許されないと考えます。
もっとも、18歳で受験する現役学生と(浪人生と言っていいのかどうかわかりませんが)