労災保険の特別加入制度とは?要件・手続き方法etc.知っておきたい基礎知識まとめ
一方、「海外派遣者」は、海外の事業場に所属し、海外の使用者の指揮に従って勤務する労働者とその事業場の使用者です。
特別加入の保険給付と保険料
特別加入の保険給付は下記のとおり一般加入とほぼ同じですが、給付額を決める「給付基礎日額」や「補償の対象となる災害」については違いがあります。
- 療養(補償)給付
- 休業(補償)給付
- 障害(補償)給付
- 遺族(補償)給付
- 葬祭料・葬祭給付
- 傷病(補償)年金
- 介護(補償)給付
※一般加入と異なり、「二次健康診断等給付」はありません。
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給付基礎日額と保険料
特別加入の給付基礎日額は、3,500円から25,000円(16区分)の間で任意で申請できますが、最終的には労働局長が決定します。給付基礎日額が高いと保険給付も高くなりますが、保険料も上がります。
労災保険料の計算は下記のとおりです。給付基礎日額と保険料は比例します。
特別加入の労災保険料
労災保険料=給付基礎日額×365日×労災保険率
参考1:給付基礎日額25,000円、建設業(労災保険率18/1000)の計算例
労災保険料=25,000円×365日×18/1000=164,250円
参考2:一般加入の労災保険料の計算
労災保険料=賃金総額×労災保険率
補償の対象となる業務災害・通勤災害
補償の対象となる災害(業務災害と通勤災害)