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自分の得意不得意は周りの“誰か”が決めている?

メオトーク
夏も終わり、秋が近づいてきました。この夏は高校野球だけでなくオリンピックもあり、テレビでスポーツ観戦を楽しんだかたも多いのではないでしょうか。テレビでスポーツ観戦をしていると、一流選手の表情を見ることができますよね。

コーチングは突き詰めるとマインドの使いかたです。スポーツ選手がどう心を持っていき、パートナーたちと関わっているのかを考えてみたいと思います。

自分の得意不得意は周りの“誰か”が決めている?


自分のイメージは、自分が決めている……でも…


私たちのこころは、実は自分自身で思い込んでいることがほとんどです。自分で自分がどんなことが得意で、何が苦手か、どんな人間かを決めている。実は得意なのかもしれないけれど、「苦手だから……」なんて思ってしまうのです。
これをコーチングでは<ブリーフシステム>と呼びます。

実は、こうした思い込みは成長していく中で親や先生などに教えてもらったことがほとんど。つまり、自分の長所や苦手なところ……自分で決めているようで、実は人からそう言われて思い込んでいるだけとも言えます。

それでは一流選手たちはどうなのでしょうか?

ランキングや過去の対戦成績を参考にはしても、囚われないようにコーチが見守っています。誰かに負けた姿ではなく、ベストを出している姿を思い描いていく。これが理想を現実に変える原動力にもなります。

活躍する選手たちに共通すること


活躍している選手たちに共通しているのは、「自信がある」という点。これは自分の思い込みを“変えていく”という心持ちの現れでもあります。


「いまの自分でも良い」、こう考えることも大事なのですが上手く行っていないことがあるならそれは誤魔化しかもしれません。一流の選手たちは、苦手があれば克服し、「すべて上手くやる」。そんな心持ちで挑んでいるのです。

もっと身近、家族とのコミュニケーションに照らして考えてみましょう。

「こんなことをやりたい。でも家族がいるから……」

こうした相談をよく受けるのですが、パートナーが反対するから、まわりの人がこう言うから、こうした理由で諦めているかたがいらっしゃいます。ここで思い返してください。あなたを止めるのは“誰か”ではなく“あなた”なんです。


「誰かが言うから」と外に理由を作っていては「変えよう」という想いはわきませんが、「ダメだと思っているのは自分」と置き換えてみればどうでしょう。「なんとかできるかも……」、少しだけでもそう思えませんか?

みなさんのブリーフシステムを前向きなものに変えましょう。コーチングの知識は、こうした前向きな気持ちを“維持”していくために役立ちます。それは一流選手のコーチも同じですね。

ドリームキラーになってはいませんか・・・


さて、“パートナー”について考えてみましょう。「こうした思い込みは成長していく中で親や先生などに教えてもらったことがほとんど」、つまりあなたがパートナーの得意不得意を決めてしまっている可能性もあるということです。

パートナーが何かやりたいことがあり、みなさんに相談したとします。

それに対して「あなたには無理なんじゃないの」、そんな一言を言ってしまったとします。
その一言が心からのものであっても、パートナーは前向きになれなくなってしまいます。

もちろんこれは親子関係でも同じ。「そんな難しい学校、受かるわけないじゃない……」「朝もちゃんと起きられないのに、そんなこと出来るわけないでしょう……」など。否定してしまっていませんか?

こうした否定がパートナーのブリーフシステムになってしまいます。こうした存在は“ドリームキラー”と呼ばれていますが、みなさんはそんな存在にならないでください。その代わり、優秀なコーチになってください。

パートナーや家族が悩んでいたら、バンと背中を叩く。たとえ「無理そうだな」と思っても、気持ちをグっと押さえて「きっとできるよ」と応援してみる。
これが優秀なコーチの出発点です。

自分を変えるために必要なこと


最後にどうすれば、自分を変えることができるのか……

その答えは、「しっかりと自分のイメージをつくって維持をしていくこと」です。コーチングでは「ゴール設定」と呼んでいます。

パートナーに応援してもらいたいと思うのであれば、自身がどう変わるのか、その結果何が良くなるのか……そのイメージをしっかり持って相手に伝えることが大事です。

それが出来れば、パートナーの同意を得ることに大きく前進するでしょう。まずは、みなさんご自身が、自分の理想像を頭に描くことから始めてください。

次回は、そのゴール設定の方法について、詳しくご説明していきたいと思います。

ライター:伊藤 邦彦

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