【調査】昨年よりも“免疫対策への意識が高い”世代は…意外にもあの世代! 忘年会シーズンに知っておくべき! 感染症に詳しい医師が“実際に意識している”免疫対策
短鎖脂肪酸が免疫系を刺激することで、腸管免疫を強化するといわれています。
短鎖脂肪酸は、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの総称で、大腸のぜん動運動のエネルギー源になり、腸内環境を弱酸性化し、腐敗物質をだす悪玉菌の繁殖を抑える作用があります。さらに、短鎖脂肪酸には制御性T細胞の増殖が促進する作用があります。このリンパ球は、免疫が暴走して自らの体を傷害するサイトカインストームを抑制します。サイトカインストームは、新型コロナウイルス感染症が重症化するメカニズムの一つであり、コロナウイルスに限らず様々な感染症に合併します。
β-グルカンを積極的に摂るために、食事の際の白米を大麦ごはんにするのがおすすめです。
●ビタミンB群
食べ物をエネルギーとして代謝し、細胞の活動エネルギーを作る栄養素。ビタミンB群は病原体から体を守るタンパク質である抗体産生にも必要です。
ビタミンB1が不足するとパイエル板(免疫細胞が多く集まる器官)は小さくなり、感染症にかかりやすくなる可能性が示唆されています。ビタミンというと野菜や果物に多い印象ですが、実はB群のビタミンは豚肉、魚介類に多く含まれています。お肉を食べてB群のビタミンを常に補充しましょう。