くらし情報『32歳で完全に視力を失い…難病を患っても医師になった理由「限定的な視野に縛られていた」』

32歳で完全に視力を失い…難病を患っても医師になった理由「限定的な視野に縛られていた」

色々な扉をノックしながらも、本来一番目指していたはずの医師への扉を叩くことを私は躊躇していました。「将来目が見えなくなれば医師を辞めなきゃいけない」「どうせ途中で辞めるなら、最初からやらないほうがいい」そんな思いを抱えていたからです。

これは、一生続けられないのなら意味がない、という実に限定的なものの見方によるものだと言えるでしょう。

さまざまな世界でさまざまな生き方を見たことで、「人生は一本道じゃない。行けるところまで行ってみて、ダメになったらダメになったで、また別の道を探せばいいじゃないか」そう思えるようになりました。そして医師への扉も選択肢に入れた上で、まっすぐに自分の人生と向き合い、開く扉を決めることができました。

答えは「やっぱりもう一度全力で国家試験を受けてみよう!」でした。

全力でぶつかってみて開かなかったのならしょうがない。
その先の道をどこまで行けるかは今の時点では考えず、目が見えているうちにとにかくやってみよう。こうして仮の姿の浪人生から本物の浪人生になった私は、勉強と並行して間違えずにマークシートを塗る猛練習を行い、国家試験に無事リベンジ。扉を開いて、その先にある医師の道を歩み始めたのです。

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