トランスジェンダーモデルの矢神サラ、性別適合手術の苦しみ語る「2度の手術でも、終わりはない」
――手術方法や病院選びなど、情報はどうやって得たのでしょうか?
【矢神サラ】ネットにも情報が少なかったので、新宿2丁目のニューハーフやトランスジェンダーの先輩から話を聞き、手術を受けた人を紹介してもらい、病院や費用、手術内容について細かく調べました。そうやっていろいろ教えていただいた結果、タイの病院で受けることにしました。手術費用はトータルで約300万円。ただ、年々上がっているので、いまのレートでは350万円ほどですかね。――性別適合手術後は、壮絶な痛みがあると聞きます。
【矢神サラ】もちろん痛いし、しんどくて、苦しい。できればやりたくないけれど、私の生きるモチベーションのひとつである恋愛において、体も女性にしたいと思いました。痛いのは皆わかっていることなので、それでも自分の見え方を変えたい、手術にポジティブになれるかどうかですね。
手術を推奨しているわけではありませんが、私自身の経験からがんばった方がいいと思っています。
◆壮絶な痛みと苦しみを乗り越えた膣の再手術…性転換手術をしたら終わりではなく、ずっと続く戦いもある
――矢神さんは手術を受けたことで人生が開けたんですね。
【矢神サラ】やっぱり男性に興味を持ってもらえるので。