トランスジェンダーモデルの矢神サラ、性別適合手術の苦しみ語る「2度の手術でも、終わりはない」
と多様性を認めない。そういう風に育ってきたので仕方ないと思います。そんな差別や偏見を受けて、私がこれまでの人生で学んだのは、「人は見た目が9割」ということ。突き抜けて可愛くなれば、「オカマは変」と言うおじさんたちも優しいんです(笑)。だから私は可愛くなろうと思って、ここまで来た感じもあります。
――いくつくらいで「突き抜けて可愛くなろう」と思ったのでしょうか?
【矢神サラ】15~16歳の頃には感じていました。男の子たちは可愛い女の子が好きと自覚し始めるし、テレビを観てもスタイルが良くて可愛い人ばかり。上手に生きている女性はみんなキレイなんです。
同時に、その裏には大変な努力があることも知りました。私は、10代から整形手術をしていますが、身を持て感じたことが多いです。
◆ネットにない情報を新宿二丁目で集め、23歳の時にタイで性別適合手術へ
――10代からホルモン治療を行っていたとのことですが、何歳くらいからですか?
【矢神サラ】19歳からです。体が成長過程にある中、早ければ早い方が良いと言われる治療なので。アメリカでは未成年へのホルモン治療を推奨していますが、その影響による気分のアップダウンがあるので、精神的に不安定な年頃の未成年への治療には賛否があります。