くらし情報『トランスジェンダーモデルの矢神サラ、性別適合手術の苦しみ語る「2度の手術でも、終わりはない」』

トランスジェンダーモデルの矢神サラ、性別適合手術の苦しみ語る「2度の手術でも、終わりはない」

【矢神サラ】そうなんです。「ダイレーション(造った膣が狭窄したり閉塞したりしないように奥行きや直径をキープするために必要な作業)」というスティックを6~7本もらうのですが、術後はそれを毎日朝晩の2回、1時間ずつ使用しないと収縮してしまうと言われています。でも、なかなか日常生活の中でその時間が取れない。面倒ですし、回数が減っていくんですよね。それで膣の深さが浅くなっていく。だから、手術したら終わりではなく、その後もこういうことが続くんです。大手術したのに女性になれていないって、悲観的になったり、ネガティブになったりするのはよくないので、仕方ないと思うしかないですよね。それを受け入れて生きるしかないから。


◆昼はアパレル会社勤務、夜はショーパブで手術費用の捻出も…「ひげガール」での日々がいまの礎に

――費用的にも大きな負担ですね。

【矢神サラ】基本的に社会的弱者のニューハーフはお金がない。だから、その費用を捻出するために多くの人は、夜の仕事場で働いています。私は当時、昼はアパレルの会社で働きながら、夜は歌舞伎町の「ひげガール」という有名なショーパブでダブルワークをしていました。

――そこでの辛いことはありましたか?

【矢神サラ】お客様や先輩が怖いというのはありました(笑)。

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