【開催中】キュートな色彩が織りなすサヴィニャックによるポスターの作品世界を堪能!【MiLuLu】
心踊るポスターの世界
大企業が売り出す食品、嗜好品、生活必需品、また運送業やメディア、その他キャンペーンなど幅広いジャンルを手掛けているサヴィニャックのポスターは、フランス本国だけでなく、日本にも数多くのファンを持ち、ハッキリとしたインパクトある色彩と、ユーモアなデッサンが魅力的である。
そんな人気が高いサヴィニャックのポスターが楽しめる、練馬区独立70周年記念展「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」では、日本初公開の作品を含む数々のポスター、制作過程が垣間見えるスケッチや原画、街中に貼られた様子が分かる写真など約200点を展示している。
サヴィニャックの作品制作を年代順ではなく、モチーフやテーマごとに分類し、サヴィニャックの作品世界はもちろん、デザイン・広告の使命についても深く考える機会になることだろう。
遅咲きのサヴィニャック
フランスを代表するポスター作家である、レイモン・サヴィニャック(1907-2002)。
幼少期は両親の経営するレストランで労働者たちの会話に耳を傾け、少年時代は熱狂した自転車レーサーになるという夢を抱き、3度の兵役で自分自身を見つめる機会を設けるなど、ポスター制作には直結しない経験が、サヴィニャックの人物像を形成していった。