春の訪れを伝えるのは、チョコレート。【Nahoのおパリ文化回覧帳 vol.2】
日本でチョコレートの季節というとバレンタインデーですよね。でも、フランスではバレンタインにチョコレートを贈るという習慣は特にないのです。各ショコラティエやパティスリーがこぞって商品を出し、スーパーの陳列棚が、チョコレートで賑やかになる時期っていうと、ノエル(クリスマス)、そして、イースター。そう、ちょうど今なのです!
この記事を執筆している現在、3月下旬はイースター前(復活祭)で、キリストの復活を祝う大切な祝日が4月1日に控えています。ちなみにフランス語でイースターはPâques (パック)。パックは必ず日曜と決まっていて、翌日の月曜は振り替えでお休み。そして、大体この時期に学校も春休みとなります。ただの祝祭日というより、フランス人にとっては、春の訪れを祝う時期でもあります。
私たち日本人でいう、桜の蕾を見て春の到来を感じるとか、お花見しながら宴を開いて「ああ春だわね〜」っていう、あの感覚と近いのかな。街中にパックにちなんだチョコレートが出現し始めると、私でさえも「もう春かあ」と思うようになったのであります。
パックのチョコは、誕生・復活などを意味する卵型、そこから派生してヒヨコ、雌鶏。