【6/16公開】『母という名の女』ー母という役割の隠れされた“女”という欲望ー【MiLuLu】
母性などない。あるのは欲望だけー
©Lucía Films S. de R.L de C.V. 2017
メキシコのリゾートエリア、バジャルタの海辺に立つ一軒家に、2人の姉妹が住んでいました。17歳の妹・バレリアは、定職に就いていない同じ年の頼りない恋人との子供を身籠っており、初めての妊娠と出産で不安がいっぱい。そこに長い間疎遠になっていた美しい母が戻ってきました。突然舞い戻った母親・アブリルは、17歳で娘を産んでいる経験から、初めこそは救いの手を差し伸べ、献身的に娘の面倒をみるのですが、娘の出産をキッカケとして、深い欲望が芽生えていきます。赤ん坊の夜泣きに苦しむ娘から育児の主導権を奪ったアブリルは、さらなる信じがたい“強奪”を重ねていき、様々な物理的かつ法的な段取りをこなしていく手際の良さは、まるで冷徹なる完全犯罪の遂行者のよう。おまけにこの美しき母親は熟した女の匂いを濃厚にまき散らし、ふたりの娘のみならず若い男をも手玉にとっていくのですがー。
母にいったい何が起きたのか、彼女はいったい何者なのかー?
©Lucía Films S. de R.L de C.V. 2017
日本においても「毒親」