わたしの敬愛する、最高にエキセントリックなお客さまたちのストーリー。【my lovely simple life in London vol.9】
アートギャラリーのキューレーターをしている彼女は、とても奇妙にいろんな物を使ってバランスをとる。
ストーリーのあるものが大好きだという。
東日本大震災の時に、チャリティに使うためにデザインしたファブリックもすぐに買ってくれた。
そして、最近そのファブリックは彼女のベッドルームのカーテンとブラインドになった。
大きな魚が泳ぐ姿をデザインしたそのファブリックで飾られた窓の向こうにはクレアの自慢の庭も見える。
「だって、被害にあった人、被害にあった動物たちを元気にするためにデザインしたものでしょう、私は一目惚れだったの。頑張ろうって思えるじゃない」というのが彼女の理由だ。
今私達は、クレアのリノベをしたばかりの新しいバスルームの窓ガラスにはるための、フロストスティッカーのデザインをしている。彼女が選んだのは、スウィミングインザシー(通称クジラ柄)で、それを彼女の窓に合わせてデザインをいれこみ、何件ものメーカーさんにふられながらやっと見つけた、若くってやる気満々のブライトンのメーカーさんと一緒に作っている。