わたしの敬愛する、最高にエキセントリックなお客さまたちのストーリー。【my lovely simple life in London vol.9】
それはケイトからで、「やっと、壁紙を貼る事ができたわ!これでうちの物置が町中で一番素敵な物置ってことになるわ」というメッセージとともに写真が添えられていた。
そういえば、「庭仕事が好きで、ガーデンにいる時間が長いから、シェド(物置のような小さな小屋)に壁紙でも貼っちゃおうかなって考えてるの」といっていたような。でも、多分ジョークだって一緒に笑ったような。
え、本気だったの?と、とても驚いた。
最近ケイトがスタジオにきて「ほら、私ったら、けちってオーダーしたじゃない、壁一つはべつにペンキで塗るだけでもいいかなっておもってたのよ、でも何年経ってもやっぱり気に入らなくって」と、その壁用に同じ柄をオーダーしてくれた。
プリントし上がった壁紙をとりにきた日、「あーこれで、椅子の向きを考えて座らなくってすむわ、どっち向いてもこの壁紙がみえるんだものね」と、うれしそうにしていた。
こんな風に自分が暮らしたい空間を自由奔放に作り上げるお客さんは、話をしていても面白い。