プラムで作る蒸留酒「スリヴォヴィツェ」にまつわる、あたたかい思い出【いろどりのチェコ vol.16】
地産のチェコ料理を楽しむ
三月上旬某日。列車で一時間ほど離れた街で留学生活を送る友人が私を訪ねてくれた。
特に目立った観光名所があるような街では無いので、どこを案内しようか悩む。
彼女が住んでいるところは都会なので、なんてことのない住宅街や田舎道を歩くだけでも目新しいかしら、などと考える。
私の家からバスで10分ほどのところにある風車のある景色の良いローカルレストランへ行くことに。
お目当てはこの地方特産のモラヴィアワインとチェコ料理。
田舎にポツンとあるレストランといえば、すごく美味しいか、はたまた真逆か、のどちらかであるのは万国共通のように思うが、こちらは前者。スープから始まり、ボリューム満点の肉のメインディッシュ、名物のワイン(下戸の私はノンアルコールワイン)、デザートに山羊のミルクのアイスクリームまで満喫。
舌の肥えた日本人にも紹介できるお店なのだ。
新たな出会いとおもてなし
思いがけない出会いがあったのはそのレストランからの帰り道だった。