開催レポ!”食”をテーマに九州初上陸した現代版寺子屋「スクール・ナーランダvol.5佐賀・願正寺編」
藤島さんが語るのは、生命と食にまつわる科学の法則について。食べ物を食べた私たちの体内で何が生じているのかについて理解を深めました。
藤島「生命とは、外からエネルギーを取り入れるシステムです。良質なエネルギーとなる電子を取り入れ、排泄物を吐き出すことを繰り返しています。食とは電子の移動であり、酸化と還元という反応を繰り返しています。」
電子の移動や酸化と還元という科学的な事象として「食べること」を語る藤島さん。それらを想像しながらご飯を食べている方は多くはないかもしれません。藤島さんは合成生物学の進展により食材の幅がさらに広がる可能性について話されました。
テクノロジーで可能になるガスや電気を食べる未来
次に登壇したのは、アーティストの長谷川愛さん。「人間の欲望を捨て去って、楽に生きたい」と話す長谷川さんは、「未来にこういう世界がありうるのかもしれない」という、つい未来を想像してしまうアート作品(「極限環境ラボホテル、木星ルーム」「私はイルカを生みたい…」「インポッシブルベイビー」など)をいくつも紹介してくれました。
私たちの思考の前提になっている物の見方や倫理観が長谷川さんの作品を鏡にしながら、浮き上がってくるようです。