ファッションから本当の幸せを考える。エシカルなレザーブランド【andu amet】の想い
1カ国だけ名前を忘れてしまいましたが、あとの2つはブルガリアとガーナ。エチオピア、ガーナ、ブルガリアなら、一番キラキラしてるブルガリアが良くないですか?なので、最初はブルガリアを希望したんです。でも蓋を開けてみるとエチオピアだった。ちょうど仕事が面白いタイミングだったのもあって、派遣先もブルガリアじゃなかったし行くかどうか迷って。」
この合格通知が来たとき、鮫島さんはメキシコを旅行中だったといいます。そして、合格と派遣先を聞いてからの4日間、まるで示し合わせたかのようにいろいろな人からエチオピアの話を聞くことになります。
「派遣先がエチオピアと聞いた後、たまたま知り合っておしゃべりしていたアメリカ人の娘が、“HANA”だと言ったので、『日本人にもハナという名前があるよ』と教えてあげたんです。そうしたら彼が、『そう、僕の好きな3つの国からとったんだよ』って。1つ目は日本の”flour(花)”、2つ目は奥さんが韓国人だから韓国語で”하나(the first)”、3つ目はアムハラ語で”sweet”。」
そこで、鮫島さんはハッとします。
アムハラ語はエチオピアの言葉。アメリカ人の彼はその時、昔エチオピアに行ったことあるのだと思い出話をしてくれたといいます。