ファッションから本当の幸せを考える。エシカルなレザーブランド【andu amet】の想い
のボランティアへ応募。これがエチオピアに住むきっかけとなります。
なぜエチオピアだったのか?
JICAのボランティアに応募し、その後海外へ派遣されることとなった鮫島さん。しかし、エチオピアへ行きたいという希望はなかったそうです。
「派遣先はどこでもいいですと言ったら、たまたまエチオピアだったんです。取材時によく、『どうしてそんなにエチオピア好きなんですか?』と訊かれるんですけど、当時はエチオピアがどこかも知らなくて、 “あ、ここか…”みたいなかんじでした。」
また、その時のエチオピアに対する印象について訊ねると、
「飢餓・難民といったイメージが強かったんですが、実際には美しくておもしろい国でした。でも、一歩裏路地へ入るとスラムも広がっています。私は幼い頃、父の仕事の都合で海外に住んでいたことや、エチオピアへ行く前までに20~30ヵ国を旅したことあるので、いろいろな国を見てきました。
でも、これまで訪れたどの国よりも貧しかった。」
鮫島さんは、普段はあまり国の貧しさについて話さないようにしているといいます。それでも、当時はアフリカの貧困の現実にショックを受けたそうです。そして派遣されたエチオピアでは、初めて「援助慣れ」