ファッションから本当の幸せを考える。エシカルなレザーブランド【andu amet】の想い
だから参加者にも、お給料は出ないことを断っていたんですが、みんな一生懸命で。『どうしてそんなに頑張るの?』って訊くと、こういう仕事はこれまでやったことがない。ファッションショーも初めてですごく楽しい。デザインも技術も初めて見るものだと。この言葉を聞いて、この人たちと一緒にものづくりをしたら私も楽しいだろうなって思ったんです。」
さらに嬉しいことに、ショー終了後のオークションで、商品が飛ぶように売れたのです。しかも当時のエチオピアでは考えられないほどの金額だったといいます。
「世の中では、流行を取っ替え引っ替えしながら商品が消費されている反面、本当はオンリーワンのものや、つくった人の顔が見えるもの、ストーリーがあるもの、そしてユニークなものが求められているんだと感じました。大量の工業製品より、こういうものをみんなも欲しいと思っているし、つくる人も幸せだろうと。
会社にいたときは、私は一生キレイなゴミをつくっていくのだろうか。でもファッションやデザインの仕事が好きだから、ほかの職には就けないしどうしたらいいんだろうと悩んでいましたが、その答えがここにありました。」
夢を叶えるため修行期間として再就職を選択
エチオピアへの派遣後、ガーナにも滞在し帰国。