ファッションから本当の幸せを考える。エシカルなレザーブランド【andu amet】の想い
を体感したと話します。
「援助慣れとは、つまり、寄贈品などドネーションが入ってくることがエチオピアでは当然になってしまっていたんです。働かなくてもお金がもらえる仕組みを知っている。私が派遣された場所にもJICAから予算が出ていたんですが、そのお金で『このパソコンを買ってほしい』とかそういうことばかり言ってきて。でも自分たちは働かずに、朝からずっとお茶してるんですよ。本当は働ける人たちが、“援助”のせいでダメになっているという現実がありました。
ただ、みんながみんな援助慣れしているのかと言えばそうではなく、やる気がある人もいることに少しずつ気がついたんです。エチオピアにはいい素材もたくさんある。
だから、援助じゃなくてビジネスにすればいいのかなって。」
開催したファッションショーで “答え”を見つける
アフリカの現実を目の当たりにしながらも、現地の人と少しずつ出会うなか、援助ではなく「一緒に働く」という方法で支援できないかと考えるように。
実際に、エチオピアでものづくりをはじめるきっかけの一つとなったエピソードをうかがいました。
「派遣された先でファッションショーをしたんです。私はボランティアで、ショーは予算もない。