ファッションから本当の幸せを考える。エシカルなレザーブランド【andu amet】の想い
このときすでに起業することは考えていたとのことですが、今までにデザイナーの仕事しか経験がなく、起業に必要な資金調達の方法、海外取引のための物流知識、営業先、人のアサインやスケジュール管理、人員のトレーニングなど、デザイン以外のことを学ぶために鮫島さんは再度就職をします。
「デザインするのが好きだったから、デザイナー以外の仕事には興味もなくて。だから、やりたいことが出てきても次に進めなかったんです。やっぱり修行が必要だと思ってビジネスの仕組みが見えるところへ行こうと考えました。」
そうして再就職したのは、誰もが知っている世界的にも有名なハイブランド。しかしながら、アフリカでのものづくりにこだわりながら、なぜ修行先としてハイブランドを選んだのでしょうか。
「フェアトレードをしているブランドはその当時からもありましたが、正直、デザインも品質もすてきだなと思えるものがあまりなくて。ひと昔前のトレード商品はどちらかと言うとチャリティー要素が強く、よくも悪くも手づくり感が勝ってしまう。そうではなく、持つことに憧れがあって、人から求められて、大切に使われるもの。
そうでなければ意味がないと思っていました。