2012年6月5日 12:41
「まさか動物園を買うなんて!」『幸せへのキセキ』原作者が波乱の実体験を語る
もう10万ドルもらえないなら契約はしないぞって。エージェントは『早くイエスって言えよ!』って感じだったけど、動物園をやっていくための請求書が山のようにたまっていたからね(笑)」
物語の舞台がアメリカになり、妻が亡くなったタイミングが変わっているなど、映画化にあたって様々な脚色がなされているが、「僕の本も映画も根底にあるエッセンスは同じ」とミーは太鼓判を押す。「ある家族が力を合わせてなにかを乗り越えるというポジティブな物語なんだ。ただ映画と違って、僕の兄弟も息子も動物園にまつわる冒険をすごく応援してくれたんだけどね。でも映画にはすごく満足しているし、マット・デイモンは本当に素晴らしい。この映画を観るたびに、観客が彼の演技に惹きこまれていくのがわかるんだ。マットが演じているのが僕だっていう現実には、いつまで経っても慣れないよ」
多くのトラブルを乗り越えて開園にこぎつけた動物園の経営は今のところ順調で、絶滅危惧種の保護や野生に戻す試みにも積極的に取り組んでいるという。『幸せへのキセキ』が公開されることで、ミーの“ダートムーア動物公園”を訪れる日本人も増えるに違いない。
取材・文:村山章
『幸せへのキセキ』
6月8日(金)全国ロードショー
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