2012年8月7日 15:33
弱冠33歳にして恐るべし人間観察力! サラ・ポーリー、監督第2作を語る
でも一方で『もっと早く別れるべきだった』と言う人もいれば、夫が犯している大きな間違いに気づく人もいる。本当にいろんな感想があって、観た人が語り合ってくれていることが嬉しいの」
主人公のマーゴを演じたのは、ポーリーが「彼女しかいない」と白羽の矢を立てたミシェル・ウィリアムズ。「実は自分で脚本を書いたくせに、マーゴがどんな人物なのかつかみかねていた。でもミシェルはまるで演技なんかしてないみたいに、自然にマーゴになりきっていた。ミシェルの演技を通じてようやくマーゴを理解することができたわ」
コメディが主戦場のセス・ローゲンも、マーゴの夫役でミシェルに負けない名演技を披露している。特に別れ話を切り出されたときのクローズアップは圧巻で、ポーリーは2時間半もローゲンの表情を撮り続けた。「セスにはただ『ミシェルと話してちょうだい、ミシェルがあなたに別れ話をするから』って伝えただけだった。さすがに疲労困憊してたけど、あの状況に置かれた人に湧き上がるすべての感情を表現してくれた。
そしてミシェルも、カメラの横でボロ泣きしながらずっと素晴らしい演技を続けてくれていたの。『ああ、今の彼女を撮影してないなんて!』って後ろめたい気分になったわ(笑)」