と真摯にコメント。劇中では、丸刈りになっており「ラクでいいですね」と笑顔を見せた。また、堤は内閣書記官長・迫水久常役で、ベテラン俳優の山崎努と共演し「こんな緊迫感ある現場はイヤです!(笑)」と恐縮しきりだった。
1967年に岡本喜八監督によって映画化されているが、本作は昭和天皇とともに戦争終結に導いた鈴木貫太郎首相(山崎)の姿を描いた半藤氏の『聖断』の内容も加えた新作映画。軍全体が断固として戦争完遂を支持するなか、決断を迫られる阿南陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを描く。原田監督は、「きな臭い時代になってきた今こそ、こういう作品をつくり、世に送り出す意義がある。戦争の記憶が薄れるなかで、『軍をなくして、国を残す』。この気持ちを継承していかなければいけない」と熱弁した。
『日本のいちばん長い日』
8月8日(土)全国ロードショー
取材・文・写真:内田 涼
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