くらし情報『新たな才能を目撃するチャンス!』

2016年9月14日 10:33

新たな才能を目撃するチャンス!

さらに移動撮影、画角のセンス、ワンシーンワンカットでの構成と、すべての映像に監督の確信が感じられ、どんどんと引き込まれていく。そして次第に物語自体が求心力を発揮し始める。

決して内面を見せない柴原(しかしこれがまたラストに来て効く)、生活が苦しくバイトを続ける伊藤、危険な仕事を続ける橘(先輩役で渋川清彦が出演!)、誰にも言えない悩みに追い詰められていく永井。永井の悩みをここで書くことはできないが、それを匂わすシーンでの、写真とタバコの使い方に唸った。観客にとって、最初はただの大学生だった彼らが、明確な個として映り始める。しかしそれと反し、彼らは互いの事情を知らぬままだ。そして物語はどんどん加速していく。

クライマックス、ある感情が爆発した。
イメージを付けることなく観ていただきたいので、どういう反応が出たのかは書かない。ともかく内山監督が語り手としても優秀なのは間違いない。こちらはすっかりやられてしまい、本気でロケ地に行きたい気持ちにまでなってしまった。ところで、自主映画の監督というと、いくら選ばれた作品が優秀でも、完成されてしまって伸び代のない場合もある。と思いつつ、監督のプロフィールを見てみると…。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.