新ユニット「笑犬」で、柴田理恵が一途な恋にまっしぐら!
今秋、WAHAHA本舗とくろいぬパレードが、共同企画ユニット「笑犬」を始動する。そのねらいと第1弾『だがしかし、恋をする。』の内容について、WAHAHA本舗の柴田理恵、くろいぬパレード主宰の池谷雅夫、同劇団の脚本に携わる丸山智に話を訊いた。
「笑」と「犬」。両劇団のイメージから一文字ずつをつないだユニット名は、“ショーケン”と読む。2010年の秋、柴田がくろいぬパレードの公演『姉の恋』に出演したのが、事の発端だった。
柴田は言う。「丸ごとぶつかっていかなければならないような芝居で、とても充実感がありました。
普通に会話しているようで実は裏の気持ちを話していたり、感情が何層にも重なっている。演じながら、毎日新しい発見があったんです。で、せっかく若い世代の作家と組んだのだから、一回だけじゃ意味がない。くろいぬの人たちともまた共演したかったし、ウチの佐藤正宏も賛同して、合同でユニットを作ろうかという話になったんです」。
舞台の大先輩からの誘いを池谷は当初「もちろん社交辞令だと思った」と笑う。「エンターテインメントを志向し、笑いを求めるという点では共通していますけど、表現の仕方が違うので。僕らは、日常を描きながらも、きれいごとですまさないというか、ドロッとした欲望を見逃したくないんです」。