第1シーズンの緑ジャケットのルパンが渋くて大人っぽかったのと比べて、よりポップで間口が広い作風で人気を博した。いのうえも古田の言葉に大きくうなずき、「もともと『五右衛門ロック』は、新宿コマ劇場の閉館を賑やかに盛り上げようと、お祭り気分で上演したんです。それが予想外の好評で『薔薇とサムライ』(2010年上演)という第2弾をつくり、何事も3部作がキリがいいだろうと、今回の企画を決めました。前作は、天海祐希さんが出てくれたこともあって、結構ミュージカル寄りだったんですけど、今回はもう1度お祭り気分で賑やかにやりますよ」と語る。
とは言え、いのうえの言う「お祭り気分」はハードルが高い。動き回った直後に歌い、美しく殺陣を決め、さらに笑いのセンスまで求められる。古田は「でも、ベテランのおふたり(村井と麿)はもちろん、今回客演してくれる春馬も優ちゃんも、ポテンシャルがめちゃめちゃ高いですから、何も心配はしてません。『ZIPANG PUNK』は、ルパンで言ったら、オイラがルパンで春馬が銭形みたいな関係になるらしいんで、むしろどんなふうに絡めるのか楽しみ。
気になっているのは、なんだかんだ言って、オイラが1番動き回るんだろうなってこと。